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DK3第5期、菊水 桔梗(245)の備忘録。
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手向けの花束 菊水 桔梗(きくすい・ききょう)

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幼き頃より魔術師に憧れた女は、幾つになってもその夢を諦め切れないのだ。
己が無才を呪いつつも、重ねし努力は人並み外れていた。
その努力を持ってしても、叶わぬ夢があることを、桔梗は知ることとなる。

ああ、その努力を別の何かに向けることが出来たならば。
さすれば私はその道の一流になれただろうに!

二十の誕生日に彼女は悟る、己の無才さを。

私に魔術に才がないならば、魔術もどきでもいい。
だから神よ! 私に超常現象を起こす力を与えたまえ!

その叫びにも似た願いは天に通じた。
――桔梗が、いびつなる力を使い始めたのは、その日以来であった。


画:薔薇姫さま


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